【告知1】歌集のタイトルが決まりました
id:kamiharuです。
3月になりました。
こちらのブログをしばらく更新していないあいだに、世間では春の訪れを述べる声が、と思ったら首都圏ではすさまじい大雪がと、季節がぐずついているこの頃です(札幌はまだ冬のまっただ中ですが)。
冬と春が行き来するこの時期。冬が別れを惜しんでいるのでしょうか。
そう言いたくなる気持ちもわかりますが、いやいや、そんなことはありえないでしょう。冬に感情はないのですから。
しかし、冬が別れを惜しんでいると、もしもだれかがそう感じたのならば、それは決して「嘘」ではないのだと、私はそうも思います。
本当のことではないけれど、だけれども、嘘であるとは言い切れないこと。
そんなことがあるのかもしれません。
それはたとえばフィクションであり、たとえば喩、たとえば短歌なのかもしれません。
あなたの冬は、春の訪れが近づく3月に、別れを惜しんでいるのでしょうか。
時候のあいさつじみたものから記事を書き始めてみましたが、いやはや。すっぱりと本題に入るべきですね。
id:suzuchiuさんと発行する歌集の正式タイトルが決まりました。
さよならが来るのを待っている君へ
お試し版(http://p.booklog.jp/users/kamiharu)のものとはタイトルが異なります。また中身は大幅に増え、すずちうさんの歌と私の歌とをそれぞれ50首強収録する予定です。
さて、正確に言えばこのタイトルが決まったのは去年の秋のことなのですが、文学フリマへの参加が今年の2月(手続きのどこかでトラブルが生じていなければ)正式に決定し、ようやくここでの告知に至りました。
このタイトルを発案したのはすずちうさんだったと記憶しています。決定当時のスカイプのログには、歌集の「全体の雰囲気」を表す単語として、2人が思いついた言葉がメモしてありました。例をあげると、「宇宙」、「水」、「透明」、「学校」、「先生」、「あざやか」、「きらめき」、「中村」、「電子」、「オーロラ」、「さよなら」、「春風」、など。
……中村?
そして決まったのがこのタイトル。『さよならが来るのを待っている君へ』です。
歌集の全体をうまく貫いた、「たったひとつの冴えた」タイトル。私はそのように感じています。
稀風社の歌集『さよならが来るのを待っている君へ』は、「第十四回文学フリマ」(開催日:2012年5月6日)にて頒布するため、現在鋭意制作中です。
続報は当ブログにて告知いたします。
よろしくお願いします。