よい島(第24回東京文学フリマ新刊)
猫をはさんで川の字になるそのあとで貝の字になり鳥の字になる
小田島了「春の形骸」
みずうみにぼくが沈めばぼくの分水かさの増す世界だろうか
三上春海「犬の国」
核ミサイルが東京に落ちてくるとして理由はたぶんどうでもいいから
鈴木ちはね「感情のために」
新刊「よい島」を2017年5月7日開催の第24回東京文学フリマにて頒布いたします。
会場は東京流通センター第二展示場です。ブースはG-13です。
頒価は500円を予定しています。
【目次】
- 小田島了「春の形骸」(100首)
- 三上春海「犬の国」(100首)
- 鈴木ちはね「感情のために」(104首)
- 新連載 「寺井さん」第一回
寺井龍哉「『墓』のうらにまわる―『墓には言葉はなにひとつ刻まれていなかった』前号評」
新連載「寺井さん」がはじまります。
記念すべき第一回となる今回は、第一回石井僚一短歌賞の選考委員もつとめられた寺井龍哉氏に、稀風社の既刊『墓には言葉はなにひとつ刻まれていなかった』の講評を書いていただきました。短歌から散文まですべて論じ抜いた圧巻の19000字を、ぜひ、御覧ください。
また「よい島」には、ゲストの小田島了さんに、新作「春の形骸」100首を寄せていただきました。
必見です。
「よい島」をどうぞよろしくおねがいします。
(三上)
蛇口の下にたっぷり苔が生えていて肺胞みたいな花を咲かせる
小田島了「春の形骸」
戦争に行きたくないというけれど戦争が来るのはどうだろう
三上春海「犬の国」
ドーナツの箱が道路に置いてある 人類の繁栄はこれから
鈴木ちはね「感情のために」