【終了済】「誰にもわからない短歌入門」電子版(PDF版)頒布のお知らせ
稀風社のWEB直売所「稀風社ストアー」にて、「誰にもわからない短歌入門」PDF版を期間限定頒布します。
追記(2020/8/10)
稀風社ストアーは本日をもって閉店いたしました。
多数のご注文まことにありがとうございました。
なお、「誰にもわからない短歌入門」PDF版の今後の頒布については現時点で未定となっております。
どうかご了承ください。
「誰にもわからない短歌入門」(稀風社ストアー)
「誰にもわからない短歌入門」とは
「誰にもわからない短歌入門」は稀風社の鈴木ちはねと三上春海による往復書簡形式の入門書です。
2015年の頒布開始以来、短歌がわからないすべてのひとのための入門書として長らくご好評いただきました。
売り切れ後も多くの問い合わせをいただいておりましたが、このたび、暫定的な電子版として、入稿データとほぼ同一のPDF版(固定レイアウト形式)を頒布いたします。
収録内容
収録内容については下記の頒布開始時の告知記事をご参照ください。
誰にもわからない短歌入門」(第21回東京文学フリマ新刊) - 稀風社ブログ
書籍版からの加筆訂正は、一部の文章校正を除き、行っておりません。
稀風社ストアーでの取り扱い
- BOOTHでのダウンロード販売となります。
- PDF版特別頒価:500円
特記事項
- PDF版頒布開始にあわせ、ストアーの開設期間を8月10日(山の日)まで延長いたします。
その他
- 稀風社ストアーでは、新刊『bouquet,2020』をはじめ、稀風社既刊書籍も販売しております。この機会にぜひあわせてお買い求めください。
「誰にもわからない短歌入門」読者の声
三上春海さんと鈴木ちはねさんのユニット「稀風社」の新刊『誰にもわからない短歌入門』、ようやく入手して読みました。ものすごく面白いです。短歌という奇妙で不思議でわからないものへの好奇心に満ちています。こちらもぜひ。お勧めです。https://t.co/iTAU0RhtET
— Dozono Masahiko (@dozonomasahiko) 2015年12月14日
『誰にもわからない短歌入門』おもしろかった。作者や短歌史など背景のことは最低限しか触れず、ひたすら真摯にというか愚直にひとつひとつ作品を読んでいるのがよかった。これぐらいガッツリ丁寧に読んでもらえる短歌がちょっとうらやましい。
— ユキノ進 (@susumuyukino) 2016年1月9日
稀風社「誰にもわからない短歌入門」を読んでいる。これ、面白いわ。選ばれている歌がすごいいい。三上さん鈴木さんの一首評も細密でとても面白い。どこまで感受したことを言い切るかっていうことが勉強になる。
— 西巻 真 (@cocoatalk4) 2018年11月20日
『誰にもわからない短歌入門』、この先一首評を書いても「ああこの書き方ってアレのアレですよね〜」って言われて相手にされないんじゃないかって不安になるくらい、面白い。
— てつろー@人間性と倫理 (@symphonycogito) 2015年11月27日
ゼミ合宿中に学生の一人に『誰にも分からない短歌入門』をもらったので(といってもお金を払ったから買ったともいえるが)読んでいる。「誰にも分からない」という触れ込みにもかかわらず、よく分かってかつ面白い。ただ、最初の笹井宏之さんの作品が圧倒的に優れていて、ある意味で出鼻をくじかれた。
— 永井均 (@hitoshinagai1) 2016年9月18日
『誰にもわからない短歌入門』
— かみしの (@KamisinOkkk) 2019年12月26日
カミハルさんとすずちうさんのやりとりが面白く、そうそう、これ、これなんですよ、と常に頷きながら読んだ一冊。短歌の一首評の集積でもあるのだけれど、それ以上に往復書簡集だと思う。対話という形式の強みを感じる。 pic.twitter.com/8xyFnTt6JF
三上春海さんと鈴木ちはねさんが往復書簡形式で評をしているので、一つの歌に二人の評が読める。山田航と穂村弘の『世界中が夕焼け』みたいな。いや、『誰短』では評のリレーが歌を越えてつながっているからだいぶ性質が違った。あわのさんがツイートしていたけれども、二人で応答を重ねながら書かれている、ということがとてもよくて、この本を磁場のようなものにしている。
『誰にもわからない短歌入門』の特色であり素晴らしいところは、眼前にあるものが短歌である(そして短歌でないものであれば、それが短歌でない)という前提にそれぞれのやりかたで愚直なまでに立脚し、自分が「誰にもわからない」短歌というものを読んでいると強く自分に言い聞かせながら短歌を読んでいることだ。その結果として三上と鈴木、それに二人のゲストたちの一首評には短歌というものを少しでもわかることにつながるヒントが数多く記されている(…)
感想をシェアすることが当たり前になった昨今において、読むという行為が個人的なことであると示した本書は、読解が孤独で、その分だけ自由なものだということを証明してくれる。
というわけで現代短歌がわからなくて泣いていた。泣いていたらこんな本のことを思い出した。三上春海・鈴木ちはね『誰にもわからない短歌入門』(稀風社、2015年)。「誰にもわからないんだ……」と思いながら買って読みはじめた。正直、誰にもわからなくても自分にはきっとわかるぞと思いながら読んだ。ところが読んでみて、やはりわたしにも短歌がわからない。しかしわかったこともある。「短歌の何がわからなかったのか」である。ありがとうございます。
追記
個人的にはデータ頒布がベストだったとは思っていなくて、ほんとうは紙の本で版を重ねていけたらベストだったと思うのですが、既刊はどうしても委託中心になるので刷れば刷るほど赤字という状況で、紙で欲しかった方には大変申し訳ありませんが、ご理解くださいますよう、おねがいします。
— 予言 (@suzuchiu) 2020年7月26日
ともあれ、文フリの徒花、平成短歌最後の奇書こと『誰短』電子版をどうぞよろしくおねがいします。刊行から5年ちかい月日が流れ、読み返して当時の自分の未熟さに赤面するようなところもなくはないですが、短歌について語りあうことの愉しさは色褪せていないと思います。
— 予言 (@suzuchiu) 2020年7月26日
(三上)