予告、あるいは海岸幼稚園特集にあたっての序言のような付記
本ブログにおいて『海岸幼稚園』の特集を組む。
稀風社の新刊『海岸幼稚園』から鈴木ちはねの短歌3首を三上春海が、三上春海の短歌3首を鈴木ちはねが紹介する。紹介は批評でもあるが、たぶん私たちは精緻なテクストの読解(レトリックの執拗な分析、音素の偏執じみた解析等)は行わず大胆に「鈴木ちはね」「三上春海」という作家そのものについてテクストの外へ踏み込みながら書くとおもう。わたしは彼の紹介をし、彼はぼくを紹介するだろう。ぼくらはつまり稀風社として稀風社について書くことになる。稀風社は鈴木ちはねと三上春海をその構成員とする、私たちただふたりによるサークルである*1。ふたりがふたりのための短歌的場をつくるために立ち上げたものが稀風社だった*2。だからぼくらの書く試みは稀風社そのものへの批評になると予想される。稀風社が稀風社について書くことにより稀風社が表現され分析される。そういう連続掲載になると予想する。
近日公開予定の第1回は、三上春海が鈴木ちはねについて書く。
―――id:kamiharu記す